2016-10-14

◯◯の秋!

皆さん、こんにちは。
ネットワークデザイン事業部の高橋です。
台風の影響で東京で3年ぶりに10月に真夏日が観測されましたが、やっと秋らしい気温になりましたね。
ところで、秋といえば「◯◯の秋」なんていいますが、皆さんは今年の秋はどのように過ごす予定でしょうか?
私は読書の秋にしたいと思っています。
まぁ、季節に関係なく年中読んでいますが・・・

私が本を読む理由

ちょっと古いですが、2014年に文化庁が実施した「国語に関する世論調査」によると、すべての世代で本を全く読まない が「47.5%」なんですね。(全国16歳以上の男女3000人を対象のアンケート)
本を多読するキッカケはたまたま本屋で手にした本多直之さんの「レバレッジ・リーディング」です。
レバレッジ・リーディングの中で「仕事で結果(アウトプット)を出すには多読による学習(インプット)がもっとも大切だ」の言葉に影響を受け、ビジネス書を読んでは要点をまとめてEvernoteに書き込んでいました。
子供が生まれた今では、自分はどんな親になるべきか。
また、どんな人間であるべきか。などをよく考えるようになり哲学や思想、道徳、倫理学などの本を手に取るようになりました。

自分の思想をもつこと

自分が思う立派な親や立派な人間になるには、まず立派な思想を持たないとなれないと考えています。
また、古典や哲学、思想の本を読んですぐに “理解” することは皆無であり、読んだ直後は書いてある内容を知識として得ただけの ”知る” の状態であり、内容を理解するにはこれまでの人生経験やこれから起きるさまざまな人生経験の中で自分が感じた思いと合わせて考えることで、残していった偉人や思想家である彼らの深い智慧のこもった言葉を理解することができ、他律ではなく自律的に考えた自分だけの思想を作り上げることが出来ると考えているからです。

上半期に読んだ本の一部をご紹介

ジャンルは古典や哲学書、小説などを中心に読みますが読む目的は読んだ後に自分なりに色んな角度から考えることや、新しい気付きにとても喜びを覚えます。
いい面ばかりでなく哲学や思想の本を読むと色んな感情や考えに頭がもたげてくることもしばしばですが・・・
まずは、2016年上半期に読んだ本の一部をご紹介致します。




倫理学といえばトロッコ問題?

上半期に読んだ中で、倫理学に分類されるであろう本は下記の3冊。
・これから「正義」の話をしよう
・それをお金で買いますか?市場主義の限界
・自由論
どの本もすごく、考えながら読ませていただきました。
マイケル・サンデルの「正義の話をしよう」の中で紹介され読むキッカケとなったミルの「自由論」には、かなり影響を受けました。
ところで、倫理学で有名な問題のひとつ「トロッコ問題」を皆さんはご存知でしょうか?
名前は聞いた事あるという方も多いのではないでしょうか。
トロッコ問題とは?
まず、前提として、以下のようなトラブルが発生したものとする。

線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。
このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。

そしてA氏が以下の状況に置かれているものとする。

この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。
しかし、その別路線でもB氏が1人で作業をしており、5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。
A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?

なお、A氏は上述の手段以外では助けることができないものとする。
また法的な責任は問われず、道徳的な見解だけが問題にされる。
あなたがA氏なら、どのような選択をしますか?
この問題は長年議論され続け、現代では一応答えが出ていますが数年後か数十年後には答えが変わっているかもしれません。答えを知りたい方もいるかと思いますが、まずは自分で考えたり友達や仲間と話し合ってみてはいかがでしょうか?

哲学を読むなら光文社古典新訳文庫で決まり!

日本の哲学者であるN氏の著書の中で紹介されていたのをキッカケに知ったキルケゴールの「死に至る病」。
自分の理解力のなさに幻滅しながら読み進めました。
一通り読んだ後ネットで解説している方のブログを読んで、ちょっとだけ理解出来た本です。
そもそも岩波文庫から出版されているのを手にしたのが過ちでした。
岩波文庫でもショーペンハウエルあたりは読めますが、キルケゴールは私みたいな読解力と理解力に乏しい人は、光文社古典新訳文庫がおすすめです!
光文社古典新訳文庫で手に取ったはプラトンの「饗宴」!
有名な哲学者ソクラテスが現代でう男子会を開きエロス(愛)について各々が賛美するという内容。
光文社古典新訳文庫は、とても読みやすい翻訳で解説もついているので理解しやすいので本当におすすめです!!

マーク・トウェインに・・・涙

ブログの内容が長くなってきましたので、マーク・トウェインの本について書いて終わろうと思います。 いつも最後までお読みいただきありがとうございます。
マーク・トウェインってご存知ですか?
名前は知らなくてもこれらの本の名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「トム・ソーヤーの冒険」
「ハックルベリー・フィンの冒険」
当時、これらの書を世に出し作家として有名になったマーク・トウェインは喜劇作家として知られていました。
しかし、晩年に書かれたとされている「人間とは何か」「不思議な少年」は、喜劇作家とは真逆の悲劇作家とのイメージを与える内容のとなっている。
「人間とは何か」とは、人生に幻滅した老人と人生に希望を持つ若者が対話形式で織りなす内容で、声にだして笑ってしまうほど面白く、内容にどんどん引き込まれる不思議な本ですが、この時私はなぜマーク・トウェインはこの本を書いた理由など考えもしませんでした。


「不思議な少年」とは、サタンという名の美少年が小さい村に現れる。
美少年サタンには不思議な力があり、村の少年3人は美少年サタンと共にさまざな出来事を経験するのだが・・・
そこで、私はこの2冊を読み終えた後に、マーク・トウェインのことをWikipediaで調べてみると…
目頭が熱くなることと同時に言葉にできないさまざな感情が頭の中で埋め尽くされたことを覚えています。
私が思うに喜劇作家として活動していた当時は、書くことを仕事としてまた読んだ人に楽しんでもらいたい。という気持にあふれていたと思います。
晩年につれマーク・トウェインの身のまわりに起きた出来事が本来の作家としてではなく、自分のために書いた本ではないかと私は思っています。

次回は下半期によんだ本をご紹介できればと思います。
それでは、また。

2016-09-21

自己紹介- 東京営業部 久保 -


初めまして、今年の1月からモレーンコーポレーションに入社しました久保と申します。
営業部の先輩からはEnglish NameのKB*と呼ばれています!
イングリッシュネーム!!?なに生意気言っとんねんっ!て思われた方も少なくはないかと思いますが、、、そうなんです!23歳までの5年間オーストラリアでスタディしてました。(※KUBOの略)
高校卒業までは奈良県で育ち、その後すぐにオーストラリアのブリスベンへGriffith Universityのファイナンス学部を卒業し、この素晴らしいモレーンコーポレーションへ入社致しました。英語は全く得意ではなかったですけど、英語で何かを勉強したい一心で日本を飛び出しました。
小さいころからずっとスポーツをしており、ラグビーを高校生では3年間、オーストラリアのクラブチームでは1年間、No.3プロップで4年間ひたすら縁の下の力持ちをしていました。ラグビー日本代表だと、山下裕史選手のポジションです!
特技ではないのですがCoffeeをおいしく淹れるバリスタの資格を持っています。
2016年京都環境感染学会ではモレーンのブースで自分の作ったおいしいCoffeeを飲んだ方も多いかと思います。勉強会等でおいしいCoffeeが飲みたい!という方がおられましたらKBを呼んで頂ければ嬉しい限りでございます。

好きな映画をご紹介 - SAW -

長い自己紹介はここで終わりまして、今回は私の好きな映画の紹介をさせて頂ければと思います。
2004年公開の『SAW』です。

※撮影当日は、MKOM2016 (Moraine Kick Off Meeting)の出発前の姿

映画のあらすじ

あらすじは、『目が覚めると、部屋の中央には死体。対角線上には足を鎖で繋がれた2人の男、ゴードンとアダム。犯人が突如として始めたゲーム。「君たちは死につつある」「6時までに相手を殺すか、自分が死ぬか」。与えられたのは、ジグソウからのメッセージが入ったカセットテープとテープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ、写真。2人は犯人が部屋に残したヒントを手掛かりに脱出しようとする。』
この映画はグロテスクな描写の強い映画として知っている方もいるかとは思いますが、実際のところグロテスクなシーンが苦手な方でも十分観られる作品になっています。
中学生の時に初めてSAWを観て、ラストのどんでん返しの衝撃は今でもハッキリと覚えています。
(この映画の影響によりオーストラリアに行きたくなったとかならなかったとか・・・)
SAWのラストもすごいですが、肝はやはりサイコキラーの主人公の意思によって“GAME”をさせられるのが一番おぞましく、人の心理を逆手に取って追い詰めていくところかと思います。
ご興味ができましたら是非観てください!
最後になりましたが、私の担当が山梨県と都内のいくつかの病院様になっていくかと思いますので、今後とも何卒よろしくお願い致します。

2016-06-15

【連載企画】第五回これが私のバイブル本!

過去記事:これが私のバイブル本!はこちら
第一回これが私のバイブル本!「自省録」ネットワークデザイン事業部高橋
第二回これが私のバイブル本!「アルケミスト 夢を旅した少年」グローバルマーケティング部 川添
第三回これが私のバイブル本!「パイロットフィッシュ」グローバルマーケティング部 松野
第四回これが私のバイブル本!「赤ひげ診療譚」グローバルマーケティング部 川口

皆さん、はじめまして東京営業本部の渡部です。

会社員となって2年目ですが、趣味は何かと訊かれたら「小説を読むこと」と答えるようになりました。慌しく過ぎてゆく日々から、静かで孤独な読書の世界へと戻るたび、私は小説を読むことが好きなのだと実感しています。

大学ではロシア語を学び、ロシア文学に親しんできましたが、今回私のバイブルとして挙げたいのはドイツの作家ヨハン・ゲーテの『若きウェルテルの悩み』です。

私のバイブル本はこちらです。

若きウェルテルの悩み

タイトル
「若きウェルテルの悩み」

著者:ゲーテ
翻訳:高橋義孝
出版社:新潮文庫

バイブル本との出会い

何度か繰り返して読んでいる小説ですが、初めて読んだのは高校2年生のときでした。
照れくさい話ですが、当時の私は同じクラスの女生徒に恋をしておりました。
結果失恋に終わるのですが、その当時、鬱々として学校に行く気も起きない私は、ブックオフで小説を買っては川べりに寝そべって読んでいました。
そして、大袈裟に言えば、ウェルテルと出会い、恋の病に立ち向かったのでした。

当時のことはここで詳しくは書きませんが、誰かに恋しているときに『若きウェルテルの悩み』を読めば、素晴らしい読書体験ができるに違いありません。まるで本当に自分はウェルテルであり、ウェルテルは自分であるかのように感じることでしょう。
小説の登場人物と、恋の病に一緒に罹れるわけです。

小説(芸術)は心の友になれる

バイブルとしてこの小説を挙げたのは、単に思い出深い作品だからというだけではありません。人にとって小説は(芸術は)心の友になれるのだということを、私は『若きウェルテルの悩み』のおかげで確信することができたのです。

小説なるものの地位が、私のなかで絶対的になった瞬間でもあったのです。
ゲーテは序文にこのように書いています。

哀れなウェルテルの身の上についてさがせるだけのものは熱心にさがしあつめ、ここにこうしてお目にかけてみる。諸君はきっとそれを私に感謝してくれるであろう。諸君はウェルテルの精神と心根とに感嘆と愛情とを惜しまれぬであろう。ウェルテルの運命には涙をこばまれぬであろう。

また、ちょうどウェルテルと同じように胸に悶えを持つやさしい心の人がおられるならば、ウェルテルの悩みを顧みて自らを慰め、そうしてこの小さな書物を心の友とされるがよい、もし運命のめぐり合わせや、あるいは自分の落度から、親しい友を見つけられずにいるのなら。


引用元:新潮文庫「若きウェルテルの悩み」より引用

最後に

弱冠25歳にして読者に対しこのような言葉を投げかけるゲーテに、脱帽です。
蛇足ですが、『若きウェルテルの悩み』は書簡体の小説です。ロシア文学においても、同じく書簡体小説としてフョードル・ドストエフスキーが23歳の当時に『貧しき人々』を書いています。こちらでは中年のおじさまが生娘に情熱を燃やしております。また、アレクサンドル・プーシキンの『エヴゲーニー・オネーギン』も、『若きウェルテルの悩み』と良く似た点があるように思います。こちらの2作品も私の大好きな小説ですので、併せて紹介しまして、次の方にバトンタッチです。



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第一回これが私のバイブル本!「自省録」ネットワークデザイン事業部高橋
第二回これが私のバイブル本!「アルケミスト 夢を旅した少年」グローバルマーケティング部 川添
第三回これが私のバイブル本!「パイロットフィッシュ」グローバルマーケティング部 松野
第四回これが私のバイブル本!「赤ひげ診療譚」グローバルマーケティング部 川口

2016-05-19

【連載企画】第四回これが私のバイブル本!

グローバルマーケティング部の川口です。
スタッフブログで私のバイブル本に関して書いて欲しいというリクエストがあり、改めて読書について振り返ってみました。 個人的には好きな作家や勧められた本を中心にジャンルにこだわること無く読んでいると思います。

※バイブルとは、常に指針を求めて読み返すの本こと。または、座右の書を指します。

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第二回これが私のバイブル本!「アルケミスト 夢を旅した少年」グローバルマーケティング部 川添 第三回これが私のバイブル本!「パイロットフィッシュ」グローバルマーケティング部 松野

読書のキッカケ

読書を始めたきっかけは小学生の時、学校の図書館で出会った江戸川乱歩の明智小五郎と少年探偵団シリーズです。 全シリーズ30巻以上ありましたが、全巻読破しました。そのおかげで、活字溢れる長い本を読むことに抵抗感はなくなりました。 読書の魅力は読んだあとにリフレッシュ出来ることであり、子供の頃は本読む事でその世界に引き込まれる感覚が楽しく、寝る時間を気にしながらもベッドで読み耽ていました。

読書を通じて色々な学びを得ることは多いのですが、私にとってのバイブル本とは何度読んでも新たな発見が都度あり、心に響く作品と言えます。 このような本は何作かあるのですが、今回は山本周五郎氏の「赤ひげ診療譚」をご紹介したいと思います。

私のバイブル本はこちらです。

赤ひげ診療譚

タイトル「赤ひげ診療譚」

著者:山本周五郎
出版社:新潮文庫

バイブル本との出会い

私のバイブルの出会いは大学1年生の一般教養の文学の授業で当時の先生が紹介してくれた事でした。
実は当時、私自身は志望校に進めず、滑り止めとしての大学に入学した時分でした。
そのような事もあり立場は全く違いますが(笑)、赤ひげ診療譚の保本登と似たような心境だったから強烈に印象に残ったかも知れません。

ただ、滑り止めなんて書きましたが、今では母校を卒業した事を誇りに思っておりますし、この一般教養の文学や歴史の授業を通して様々な書籍を読む事になったことは今でも本当にラッキーだったと感じています。文学の仲先生から紹介されたことがきっかけで、山本周五郎の他にも遠藤周作や夏目漱石など、今でも好きな作家の本を読むようになりました。

赤ひげ診療譚とは

まずこの小説のストーリーは、江戸時代に幕府の御番医というエリート職に就くべく、長崎で蘭学を学んできた保本登はあろうことか、御番医の対局に位置するお金を払う事も出来ない貧民層が駆け込む小石川養生所で医員の見習いとして勤務させられることになった。

この養生所の医長は赤ひげの異名を持ち、乱暴な言動であるが名医であり貧しい患者に寄り添い治療する新出去定(にいで きょじょう)。エリート街道から逸れるし、婚約者にも逃げられた現実から、登は去定の方針に反抗し酒浸りの日々を送る。

しかし、ある事件を境に去定の無骨だが心優しい精神と言動に次第に惹かれ始め、また自身も江戸の貧しくも人情味溢れる人達の治療に当たる中で様々な経験を積み、医学の知識だけでは解決出来ない問題があることを知り、人として、また医師としても成長して行く物語です。

赤ひげ診療譚から感じるもの

富や名誉にこだわらず医師として貧しい庶民に寄り添い、時には身体的な治療だけでなく患者を取り巻く人間関係や劣悪な環境を改善すべく一緒に苦悩する赤ひげ・去定と、最貧民層の養生所の見習い医師として赴任し、去定に反抗し自分勝手に逃げ出すことばかりを考えていたが、去定や患者と触れ合う中で見えた去定の人間性に徐々に魅了され気づけば人生の師と尊敬し、最後は御目見という幕府の要職への就任を蹴って養生所に残り献身的に治療することを選択した青年医師・登の姿に毎回、心を揺さぶられます。

最後の去定と登の会話を読み終えたら、何とも言えない清々しく、そして人に優しくなれるような気持ちになれます。 また人は知識ではなく、経験の積み重ねよって大きく成長するものと感じます。

それから、赤ひげ診療譚は8つ章で構成されており、各々は基本的には独立した物語なのですが、それぞれが有機的に絡み合う事で読み進むにつれて面白さが増してきます。 ただ全ての章は実は結論が明確でないまま終わります。 ですからこの後に去定や登はどう対応したのか?自分の中での読む度に答えや考えに違いがあるのを感じます。 それはその時の私の心情に依存したり、また年を重ねるにつれて得る経験によって変わるのだと思いますが、その心境の変化を感じれるところがこの作品の好きなところです。

そして印象深いセリフは様々な経験を積んで成長した登の言葉ですが、

ー 罪を知らぬ者だけが人を裁く。
登は心の中でそう云う声を聞いた。
ー 罪を知った者は決して人を裁かない。


引用元:新潮文庫「赤ひげ診療譚」(P283より引用)

自分の偏った知識や自分の狭い視野の考えだけで生きてきた人は、容易く他人の価値観や考え方を否定してしまうかも知れない。 他の人の考え方や価値観を受入れる事も重要であると、この本を読む事によって改めて感じます。

最後にこんな方におすすめです

人生で挫折感を味わった時や物事が思い通りにならず疲れた時などに読んでみてはいかがでしょうか。
本作の数々の名言もその読む時の年代や精神状態で心への響き方、受け取り方が異なるように感じるのも名作であるが所以かも知れません。 人生の色々な節目で読んでみることをオススメします。
それから、小説を読んだ後は是非、黒澤明監督の「赤ひげ」もご覧下さい。
映画も小説に引けを取らない名作です。映画では去定を三船敏郎、登を若き日の加山雄三が演じてします。 映画は二十年以上前に初めて観ましたが、それ以来、何度小説を読んでもこの二人が頭に出てる程のハマり役です。

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第一回これが私のバイブル本!「自省録」ネットワークデザイン事業部高橋
第二回これが私のバイブル本!「アルケミスト 夢を旅した少年」グローバルマーケティング部 川添 第三回これが私のバイブル本!「パイロットフィッシュ」グローバルマーケティング部 松野

2016-03-08

【連載企画】第三回これが私のバイブル本!

こんにちは、グローバルマーケティング部の松野です。
連載企画「これが私のバイブル本!」の三回目は松野が担当させていただきます。 2015年3月 に公開したブログ「僕の中で目覚めたもの」からちょうど1年ぶりの執筆です。

※バイブルとは、常に指針を求めて読み返すの本こと。または、座右の書を指します。

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第一回これが私のバイブル本!「自省録」ネットワークデザイン事業部高橋
第二回これが私のバイブル本!「アルケミスト 夢を旅した少年」グローバルマーケティング部 川添

読書の目的は視野を広げること

毎週末はほとんど外に出て新鮮な空気を吸いアウトドアを堪能することが多いのですが、アウトドア好きな僕でも、忙しい日が続き、視野が狭くなっているなと自覚した時にバイブル本を読みます。
その時の気分に合った音楽を聴きながら、読書するのが自分のルーティンです。
読書をする目的は「自分とは違う価値観や考え方、人間の感情に触れ狭くなった視野を広げること」を目的として、読書の時間を大切にしています。

私のバイブル本はこちらです。

パイロットフィッシュ

タイトル「パイロットフィッシュ」

著者:大崎 善生
出版社:角川文庫

バイブル本との出会い

僕のバイブル本は、大学時代に友人に紹介してもらいました。
当時の私は地元の山梨県を離れ、異国の地イギリスに留学中で慣れない環境ということもあり、自分のことで精一杯な日々を過ごしていました。
そんな状況の時に紹介され出会った一冊です。

この本は、第23回吉川英治文学新人賞受賞作でもあり、カテゴリは恋愛小説です。
「パイロットフィッシュ」からは、出会いと別れ、愛と感情、そして人間としての在り方や人間の姿そのもの、そして人間の交流を描き、今を生きゆく私たちの足元には数え切れないほどのパイロットフィッシュ(現在の自分を作り上げてくれた人々)が眠っていて、感謝の気持ちを忘れてはいけない。と教えてくれる一冊です。

さらに、どんな出会いでも、必ず意味があり、その先に繋がっていると気づかせてくれます。

- 豆知識 - パイロットフィッシュとは? -
アクアリウム業界用語の一つ。新しく水槽を立ち上げ時に、水槽の環境を魚が住みやすい環境を作ることを目的に魚を導入することを意味します。

自分らしさを取り戻す

バイブル本との出会いの部分でこの本を読む理由を少し描きましたが、ここではもう少し「パイロットフィッシュ」を読む理由を書きたいと思います。

忙しさゆえに自分の視野が狭くなり、周りに対しての振る舞いや言動が自分らしくないと感じた時に「パイロットフィッシュ」を読むことで、周りの環境があるからこそ今の自分が在り、周りがいなければ自分は成長できていなかったことを再確認でき、出会い一つ一つに改めて感謝しなければならないと感じさせてくれます。

結果的に、そう思えることで日々の一つ一つの出来事や出会いに感謝できるようになります。

最後にこんな方におすすめです

今回、僕のバイブル本として紹介した「パイロットフィッシュ」は2時間もあれば読めるほど、シンプルですらすらと読みやすい本です。
出会いとは何か、自分という存在はどんな出会いによって作り上げられてきたか振り返りたい方、また心を落ち着かせたい方にオススメです。

松野

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第一回これが私のバイブル本!「自省録」ネットワークデザイン事業部高橋
第二回これが私のバイブル本!「アルケミスト 夢を旅した少年」グローバルマーケティング部 川添

2016-02-16

【連載企画】第二回これが私のバイブル本!

こんにちは、グローバルマーケティング部の川添です。
連載企画「これが私のバイブル本!」の二回目は川添がご紹介いたします。

※バイブルとは、常に指針を求めて読み返すの本こと。または、座右の書を指します。

私が本を読む理由

読む本のジャンルはばらばらですが、小説でもビジネス書でも読んでいて気分がワクワクする系の本が多いです。
書店内を歩くのが好きで、ちょっと疲れ気味の時は天体写真集のコーナーに立ち寄って癒やされて元気になったりします。

バイブル本を紹介するにあったて、どうして本を読むんだろうと…理由なんて今まで考えたことありませんでしたが、考えてみると、読んでいて引き込まれる感じが好きだからかな?と思いました。
それから、自分が知らなかったきれいな日本語に出会えた時や、自分の中になかったポジティブな言葉に出会えた時、嬉しくなること。これも理由かなと思いました。

私のバイブル本はこちらです。

アルケミスト 夢を旅した少年

タイトル「アルケミスト 夢を旅した少年」

著者:パウロ・コエーリョ
翻訳:山川 綋矢、山川 亜希子
出版社:角川文庫

バイブル本との出会い

前職の上司が、私の退職時にこの本を贈ってくれたのが出会いでした。
しばらく読まずに本棚にしまっていたのですが、モレーン入社前、ちょっとした挫折を味わい、もう一度頑張りたいけど気力と体力を持ち続けることが結構大変で、でも頑張りたくて…という心境の時にこの本を初めて開きました。
自分に必要なタイミングに本を読み始めたこと、ここにも何かの縁を感じています。

ストーリー内容

この本は小説で、物語の冒頭で早くも主人公の少年は自分の未熟さ故に多くのものをなくしてしまうところからストーリーが展開します。
それが当時の自分と重なって、読んでいて辛くなっていきました。
その後、少年は色々な人と出逢い、その度に多くのことに気付き、察知し、夢を諦めず旅を続け最後は”それに"辿り着く…
そんなストーリーです。

ストーリー自体も劇的で素敵ですが、物語中に散りばめられている啓示的な言葉に、当時の私は励まされて、諭され、色々なことを 教えられた気がしました。
この本が今では私のバイブル本となっています。

本を開く時の心境によって、新しい気付きがそこにある

モレーン入社時、関西支社勤務が始まり、見知らぬ土地で仕事と新生活をスタートし、念願叶ってはりきっていたものの、何ヶ月かするとうまく行かないことも山のように出てくるし、自分が至らないという現実を嫌でも直視しなければならない。
そんな時にこの本を手に取って、ぱっとページを開くと少年がある男に言われたセリフがありました。

「こんな遠くまできたのに、あきらめてはならぬぞ。」

引用元:アルケミスト 夢を旅した少年 - 山川 綋矢、山川 亜希子 訳 より

「あぁ、そういうことか」と思いました。
その時は落ち込んでいたけど、この言葉で、本当は「もう一段自分を上へ、頑張りたい。」と思っている自分の本心に気付くことができました。

この本を開くたびに、その時の自分に必要な言葉に出会い、自分の本心に気付き、そして懐かしい場所に帰ったような気持ちになる。そんな一冊です。

最後に、こんな方におすすめです

これから新しい世界に飛び込もうとしている人や、何かに挑戦中の人におすすめです。
きっと、不安を払拭したり困難と堂々対峙したりする気力が湧いてくると思います。

川添

第一回これが私のバイブル本!はこちら
・第一回これが私のバイブル本!「自省録」ネットワークデザイン事業部高橋

2016-01-28

【連載企画】第一回これが私のバイブル本!

こんにちは、ネットワークデザイン事業部の高橋です。
前回のブログ「仕事の報酬は仕事」から11ヶ月ぶりの更新です。前回のブログを公開後、社内では大きな反響がありました。
まだ、読んで無い方は是非、前回の記事も合わせて是非ご覧ください。

さて、2016年のモレーンのスタッフブログは「これが私のバイブル!」をテーマに連載記事として書かせていただきます。
個性的な社員が多いので、どんな本を紹介されるのか私自身も非常に楽しみにしていますが、第一回目は私のバイブル本の紹介させていただきます!

※バイブルとは、常に指針を求めて読み返すの本こと。または、座右の書を指します。

私のバイブル本は何冊かありますが、本日はこちらをご紹介いたします。

自省録

タイトル「自省録」

著者:マルクス・アウレーリウス
翻訳:神谷 美恵子
出版社:岩波書店

まず、自省録ってどんな内容の本かと申しますと。
書いた人のマルクス・アウレーリウスとは、古代ローマ帝国の皇帝の一人。
原題は「タ・エイス・ヘアウトン」で「彼自身へ」という意味のようです。(彼とは自分のことを指します)
内容はマルクスアウレーリウスが残した手記の伝承であり、決して誰かのために書いたものではありませんので、短い散文の集積であり、自分自身への哲学的思想が綴られており著者の激しい人間性への追求がみられる一冊です。

精神的につらい時や心が折れそうな時、不安な時に読む

私は、周りからの指摘やさまざまな本を読んで自覚したことですが、※1社会不適合者あるいは※2社会未成熟者だと自覚しています。

※1,2私のいう社会不適合者・社会未成熟者とは、社会多数派側からみた社会少数派側の人間のことを指します。細部にわたる説明はここでは割愛させていただきます。

今まで色んな経験や影響を受けて社会少数派の気質を兼ね備えた私にとっては、とても生きにくい世の中だと感じています。
自分自身で生きにくくしていることも自覚しておりますが、これが自分らしい生き方として日々現実と向き合い思索し続け自分の思想を気づき"目的"に向かってしっかりと生きることを決めました。

現実と向き合い生きることを決めたのは良いものの、現実と向き合っていると現実に押し潰されそうになったり、心が折れそうな時や不安に襲われ気晴らしに逃げたくなることもあります。なぜなら、まだ自分の中で自分の思想や覚りがはっきりとした輪郭も形成されておらず、自分の言葉で自分の思想を言語化出来ていないことから来る現象だと今は思っています。

そんな時に、バイブルである「自省録」を手に取るようにしています。
自省録にはどんな言葉詰まっているのか、いくつか引用してみます。

「君に害を与える人間がいだいている意見や、その人間が君にいだかせたいと思っている意見をいだくな。あるがままの姿で物事を見よ。」

「君は理性を持っているのか?「持っている。」それならなぜそれを使わないのか。
もしそれがその分を果たしているならば、そのうえ何を望むのか。」

「顔は従順に心の命ずるがままの形を取り、装いをつけるのに、心自身は自分の思うがままの形も取れず、装いもつけられぬとは恥ずかしいことだ。」

「君の不幸は他人の指導性理性の中に在するわけではない。また君の環境の変異や変化の中にあるわけでもない。しからばどこにあるのか。なにが不幸であるかについて判断を下す君の能力の中にある。ゆえにその能力をして判断を差し控えさしめよ、しからばすべてがよくなるであろう。たとえそのもっともも近い隣人、すなわち小さな肉体が切断され、焼かれ、化膿し、壊疽に陥っても、これらのことについて判断を下す部分をして平安であらしめよ。すなわち悪人にも善人にも同じように起こりうることを、悪とも善とも判断せしむるな、なぜならば、自然に反した生活をなす者の上にも自然にかなった生活をなす者の上にも同じように起こってくる事柄は、自然にかなうことでもなければ自然に反することでもないのである。」

引用元:自省録 - マルクス・アウレーリウス - 神谷 美恵子 訳 (P54-11,P54-13,P64-39,P128-37)より

いかがでしょうか?
心に響く文章はありましたか?
改めて言いますが、これらの内容はあくまで"自分自身"への言葉です。

人間の行動全てにおいて"無"から生み出すことは不可能だと思っています。
人間の行動とはすべて外からの影響を受けて行動します。
つまり、マルクス・アウレーリウスが自分自身のために、書き記すという行動起こすキッカケ(外からの影響)があったと推測することが出来るのではないでしょうか。
それを踏まえて読むと、時代は違えど通じるものがあることを感じます。
私のような気質を持った人間は、自省録に綴られている言葉を目にすると励まされ心の糧になり、精神的不安や苦痛が取り除かれます。

私のバイブル本である「自省録」が万人受けする内容の本ではございません。
どちらかと言うとペシミズム(悲観主義)の気質の人や、仕事や人生に悩みを抱えている人に良い影響を与えられる一冊かもしれません。
もし、そばに悩みを抱えている方がいたらこの本を紹介してみてはいかがでしょうか。

それではまた。

ネットワークデザイン事業部:高橋